プリントタイツについて<仕様の注意点>
『オリジナルグッズを作って売ろう!』と思い立った時は、
そのグッズの作成する時に、どうしても発生してしまう仕様の問題点を把握するようにしましょう。
TYFGで販売しているオリジナルのプリントタイツも、製造工程上、どうしても解消できない問題点があります。
タイツのデザインに影響してしまうこともありますので、もし不安な部分があったら納得がいくまで確認しましょう。
という訳で、今回はプリントタイツを製造するにあたって発生してしまう仕様の問題点について説明したいと思います。
TYFGで製造しているプリントタイツやその他の生地製のグッズは昇華転写プリントという方法でプリント加工をしています。
だいたいの手順は、昇華転写用のシートに、特殊なプリンターと専用インクでデータをプリントして乾燥させます。
乾いた転写シートを、プリントしたいアイテムに重ねて、高温、高圧力でプレスをすると、インクが気化してポリエステル繊維の分子の中に入り込み色素が定着します。
高温と高圧力でインクを定着させるため、堅牢度にすぐれたプリント方法です。
昇華転写プリントで作るプリントタイツには、いくつかの製造上の注意点があります。
タイツのデザインに影響してしまうこともあるので、下にまとめてみました。
プリント用の転写紙には、特殊なプリンターで出力をします。
人の手でカラー変換をして生地に転写加工をするため、特に写真や手描きなどのカラー数が多いものは、厳密なカラー調整が困難です。
出力した転写紙を無地のタイツに合わせて、高温高圧力でプレスして、プリント加工していきます。
サンドイッチの具のようなイメージで、プリントタイツは前見頃と後見頃を同時にプリントします。
プリント用インクが熱板のある上下に気化できずにサイドに向かって気化するため、タイツのサイドに入るラインはどうしても出てしまう現象です。
タイツは平面に形を整えて配置してから転写をしますが、どうしても股間部分はインクが行き渡らず、縫い合せ部分に小さな白いインクが入らない部分が出来ます。
この部分の形状には三角形や丸型などの個体差があります。
サンドイッチの具のようなイメージで、プリントタイツは前見頃と後見頃を同時にプリントするため、柄のズレは少ないと思います。
ただ、人の手で転写紙をセットするため どうしても数ミリ程度のズレは出る可能性があります。
温度にして180°程度(気温によって微妙に温度は異なります)の高温と、高圧力で、無地のタイツに転写プリントをするため、凹凸のある縫い目はペシャンと潰れます。
潰れた縫い目の表生地は、縫い目の形にアタリが出てしまいます。
着用前のプリントタイツは、編み地が、高温高圧力で加工するためビシっとプレスされて、とてもキレイです。
しかし、一度着用すると、体の形に合わせて編み地が伸び、伸びた後は編み地は完全には元に戻りません。
編み地の表面にプリント加工をするため、特に黒や濃色の多いデザインの場合、伸びた部分は編み地の奥の白地が見えて、杢のような見え方になります。
せっかく、素敵なデザインのプリントタイツを作っても、お客様が購入して実際に履いたときに
『タイツのサイドにラインが入ってる~><。。』
と思われてしまったら、残念なことです。
販売時に、一人一人にデメリットを説明できればいいのですが、お客様が集中してしまったり、委託販売で自分が売り場にいない時などは、それも難しいことです。
そのような時には、ぜひTYFGがサービスで作成している品質シールをご利用ください。
現在TYFGでは、タイツやソックスをご注文いただいたお客様に、組成やデメリット表記や洗濯絵表示の入ったシールを、ご注文時にご連絡いただければ、無償で作成しています。
セレクトショップでの委託販売や百貨店やSCの催事販売などが入っても、安心して商品を販売することが出来ます。
↓シールの実寸サイズは、縦6cm、横4.7cmになります。定型文のレイアウトは変えることが出来ません。これは80Dタイツ用のシールになります。