堅牢度って何?<プリントタイツの堅牢度について>

こちらの記事は、
プリントタイツ・レギンス|プリントレディースソックス|プリントメンズソックス
その他の昇華転写プリントで作成したグッズ全般に関連した内容になっています。
堅牢度って何?

『オリジナルグッズを作って売ろう!』と思い立った時は、出来る限り品質や耐久性の確認をしましょう。

せっかくお客様に買ってもらった商品が、1回使用しただけで破損や色落ちなどの不具合が出たとしたら、そのグッズを企画、製造、販売したあなたの信用に関わってくるからです。

もし、そのグッズを販売するにあたって、どうしても解消できないデメリットがあったとしたら、グッズが売れた時に取扱いの注意点を書いたカードをお渡しするのはどうでしょうか。

それだけで、多分、お客様のあなたに対する信頼度がぐっと違ってくると思います。

という訳で、今回はプリントタイツを注文するにあたって知っておいた方がいいプリントタイツの堅牢度(けんろうど)について説明したいと思います。

堅牢度とは

堅牢度は『けんろうど』と読みます。日本語っぽくない音の響きが格好いいですね。

堅牢度とは繊維を染色する染料が、洗濯や摩擦などによって、どの程度、色落ちや色移りしてしまうかということを、JIS規格の試験方法で試験し、数値化した評価のことです。

5級が一番良好な数字で、1級に近づくほど色落ちがひどくなっていきます。

品質管理の厳しい大手のアパレル企業でも、堅牢度に関しては、4-5級が取れていれば ほぼ合格ではないでしょうか。

濃色の綿生地を使用した衣料品は、堅牢度3級が『色落ち注意/単独で洗濯』というデメリットタグを付ける前提で、合格か不合格かギリギリのところが多いと思います。(デニムなどの特殊素材を除く)

この堅牢度については、COLOURFUL WORLD IIというサイトに、堅ろう度だけではなく他の様々な染料・染色の技術について、とてもわかりやすく記載されていますので、繊維に興味のある方は、是非、時間のある時に目を通されることをお奨めします。

サイトにリンクOKの表記がなかったので、少し手間ですが、COLOURFUL WORLD IIで検索してみてください。

2016年3月16日現在、”COLOURFUL WORLD III”として再開された模様です。
”中国閲覧サイト「百度」にて無断翻訳利用されていましたので、2016年1月31日をもって閉鎖致しました。引き続きご利用希望の方のために、“COLOURFUL WORLD III” として再開致しましたので、探し出して下さい。”
と旧サイトに記載がありましたので、非常なご苦労があったものと思われます。
繊維系のサイトの中では、染色技術について網羅されていますので、繊維業界に携わる方は 機会がありましたら 一読されることを強くお奨めいたします。
堅ろう度検査

TYFGの取り扱うプリントタイツは、アパレル・雑貨ブランド様や小売りチェーン様からもご注文をいただいて製造・納品しているため、専門機関で染色堅ろう度の検査を実施していています。

品質の目安として お客様からのご請求があれば検査の控えをお送りさせていただくようにしていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

但し検査の控えの送付は、ご注文いただいたお客様に限らさせていただいていますのでご了承ください。

堅ろう度には色々な項目がありますが、下記の4項目で TYFGのプリントタイツは4-5級と、良好な検査結果をいただいています。

洗濯堅ろう度

洗濯堅ろう度試験は、洗濯時の色褪せや、他のものにどの程度 色が移るかを検査します。

検査方法は、検査機関によっても試験条件が異なりますが、カケンの場合は、洗濯液:0.5%のせっけん液/洗濯温度:50℃/洗濯時間:30分で専用の機械で洗濯をします。

その後、洗濯前の生地片と比較して どの程度色が変わったか、一緒に洗った白無地の生地にどの程度色が付いたかを確認・検証します。

汗(酸/アルカリ)堅ろう度

汗堅ろう度試験は、汗によって色褪せや、他のものにどの程度 色が移るかを検査します。

検査方法は、検査機関によって試験条件が異なりますが、だいたいアルカリ製と酸性の人工汗液をそれぞれ使用して、試験片と白無地の生地を人工汗液の中に一定時間漬け込み、荷重をかけ加熱をします。

その後、人工汗液に浸す前の生地片と比較して どの程度色が変わったか一緒に浸していた白無地の生地にどの程度色が付いたかを判定します。

摩擦堅ろう度

摩擦堅ろう度試験は、摩擦があった時に色褪せ、他のものにどの程度 色が移るかを検査します。

検査方法は、検査機関によって試験条件が異なりますが、だいたい試験片を一定時間、一定の荷重をかけて、白無地の生地に向かって擦り続けます。
カケンの基準では、約200gの荷重で100mmの長さを100回往復摩擦します。

乾摩擦では乾いたまま、湿摩擦では試験片を濡らして、この検査を行います。

その後、元の生地片と比較して どの程度色が変わったか、白無地の生地にどの程度色が付いたかを判定します。

水堅ろう度

水堅ろう度試験は、水によって色褪せや、他のものにどの程度 色が移るかを検査します。

検査方法は、検査機関によって試験条件が異なりますが、、試験片と白無地の生地を水の中に一定時間漬け込み、荷重をかけ加熱をします。

その後、水に浸す前の生地片と比較して どの程度色が変わったか一緒に浸していた白無地の生地にどの程度色が付いたかを判定します。

昇華転写には数値がよくない堅ろう度があるって本当?

はい。本当です。

下記の1項目だけは、昇華転写プリントの宿命ということで、変色4-5級、汚染2級と、BADな検査結果になっています。

昇華堅ろう度

昇華堅ろう度試験は、アイロンの熱や倉庫での長期保管等の要因によって、染料が気化(昇華)した時に、水等を介さずに色褪せや、他のものにどの程度 色が移るかを検査します。

検査方法は、検査機関によって試験条件が異なりますが、ボーケンでは、試験片をステンレスの板に挟み、試験機に取付けて約12.5kPa(6cm×6cmの試験片の場合約45N)の荷重をかけます。

試験機を120℃±2℃の乾燥機で 80分間処理した後、試験機から試験片を取り離し、どの程度色が変わったか一緒に取り付けた白無地の生地にどの程度色が付いたかを判定します。

下の画像は、昇華堅牢度で汚染2級を取ったプリントソックスの検体です。ばっちり白無地の生地に、色移りしているのがわかります。

昇華転写プリントは、高温と高圧力でプレスをかけて、転写紙にプリントされたデータを、生地に転写するため、高温には弱いのです。
相当高い温度で加工しているので、日常の使用では影響はないと思われますが、アイロンやタンブラー乾燥などの使用は避けてください。

万が一、アイロンやタンブラー乾燥機を使用してしまった場合は、
○インクが気化してプリントが薄くなってしまう
○気化した染料が、色の薄い他の生地に付着してしまう
などの思いもよらないトラブルが発生する可能性があります。

取扱い方法はどうすればいいの?

TYFGでは、お客様にお渡しするプリントタイツの資料に次の注意点を記載しています。

○洗濯の時多少色落ちすることがありますので、単品洗いをおすすめします。
○蛍光増白剤が入っていない洗剤を使用し、手洗い処理をしてください。
○アイロン・乾燥機はご使用できません。
○濡れたままの放置や、長時間の浸漬はしないでください。
○形を整えて、日陰で干してください。

結構な数の注意点ですね。

こういったときは、法的に定められた洗濯絵表示を使用すると便利なのです。

無料サービスの品質シール

現在TYFGでは、タイツやソックスをご注文いただいたお客様に、組成やデメリット表記や洗濯絵表示の入ったシールを、ご注文時にご連絡いただければ、無償で作成しています。

セレクトショップでの委託販売や百貨店やSCの催事販売などが入っても、安心して商品を販売することが出来ます。

↓シールの実寸サイズは、縦6cm、横4.7cmになります。定型文のレイアウトは変えることが出来ません。これは80Dタイツ用のシールになります。

Follow me!